第十話 カナダの冠婚葬祭事情

こんにちは、はゆです!

今日は忘れないうちに、海外の冠婚葬祭事情について書いておこうかなと思います。この先の誰かの助けになればと思います。服何着ればいいのとか、お金いくら渡せばいいのとか。

 

【お葬式】

10月頭にパパが亡くなったので、お葬式をしました。規模的には小さいもので、家の近くのメモリアルホールの1室を借りて行いました。お葬式は結婚式と違って宗教色が濃く出るので、喪主の方の宗教事情に従ってください。

①服

服は黒のスーツが望ましいですが、用意出来ない場合がほとんどだと思いますので、黒のワンピースをお勧めします。高いものでなくても、その辺のお店で買った安いワンピースで結構です。黒がいいですが、どうしてもなければ紺や暗い灰色、深緑でもいいと思います。とにかく明るい色は避けます。

パンツスタイルがお好きな方は、黒のパンツに黒のシャツ、または白シャツ。ネクタイは黒で。こちらの場合もとにかく明るい色は避けてください。

両スタイルとも靴は黒または茶色など、クラシックなものを履きます。寒ければストッキングやユニクロのレギンスでもいいと思います。(私はユニクロのレギンス履きました)

お隣さんの娘さん(女子大生)は、グレーのジャケットに黒のパンツスタイルでした。パパの職場の人たちは仕事帰りに参列してくれたので、ジーンズやパーカーなどフランクな格好でした笑

②お金

お葬式では参列者からお金をあまり受け取っていなかった印象です。特に仲良しだった人や、お隣さん、職場の人たちはお金を渡していたようです。お金よりも気持ちが大事と思われます。仲良しだった場合は最低100ドル、そんなに…な場合は20ドルとかで良いと思います。渡さないでそのまま参列だけした人も多かったので、用意出来なくても罪悪感を感じる必要はないですよ。

③式

パパのお葬式は1日だけで、日本のように通夜や火葬、式など細かく別れていません。夕方5時から入場可能でしたが、司祭さんが7時に来るので、それまでは雑談タイムでした。日本人はやらないと思いますが、棺桶の前で最後の記念写真を取ったり、親族の人と話したり。友達と友達、親族同士が初めましてってしてるのを見てちょっと嬉しくなったりしました笑

司祭さんが来て式が始まると、お祈りをします。カナダはマルチカルチャーな国なので、十字を切ってお祈りしたり、仏教の人は両手を合わせて黙祷したり、人それぞれな祈り方でした。無理に周りに合わせなくてもいいと思います、自分の慣れたやり方で大丈夫です。(もし主催や司祭の方の指示でこうしてください、と言われたらその通りにした方がいいと思います。)

式のあとは会食などはなく、そのままお開きでした。私たちは普通に家に帰ってご飯を食べました。その時に、お隣さんたち(お向かいさんとか2部屋隣の人とか)がみんなで食べ物(それぞれの国の料理)や手料理を持ってきてくれて、これを食べて健康になってねとか言ってくれて、すごく嬉しかったです。なんてあったかい人たちなんだ…。

④火葬

お葬式の後に、火葬してもらうためにパパを棺桶ごと葬式会社に預けました。カナダはのんびりな国なので、遺灰を受け取るまで1週間ほどかかりました。遅すぎてママは不安になって何度も泣いたりしてました…。海外では何に関しても遅延はよくあることなので、そんなに不安にならなくて大丈夫ですので。

お葬式に関してはこんな感じです。

 

【友達の結婚式】

カナダに来てから2回ほど友人の結婚式に参加しました。パキスタン人の友人と、カナディアンの友人の2回です。結婚式はどちらもすごく楽しかったです。

①服

一番気になるのが服の話題だと思います。

まず、パキスタン人の友人の結婚式は、宗教色が濃かったので、主催の指示に従いました。ブライズメイドと呼ばれる花嫁の友人たちはパキスタンの伝統的な衣装、そのほかの参加者はカジュアルな衣装で、とのことでした。私は普通に普段出かける時の服、黒ジーンズに赤いチェックのシャツで参加しました。花婿の友人たちは白や黄色、水色など明るい色のスーツでした。他のみなさんもワンピースやシャツ姿でしたが、パキスタンコミュニティの女性たちは伝統的な衣装を着ていました。

次に、カナディアンの友人の結婚式ですが、こちらは日本のよくある結婚式と変わりありません。ブライズメイドやグルームズマンはお揃いの衣装やドレスで、他の参加者はパーティドレスでした。私はドレスを持ってなかったので、水色の綿素材のワンピース(肩出しのそれっぽいやつ)と、白の夏用カーディガンを羽織って行きました。パンツスタイルがお好きな場合は、ビジネススーツや、かっちりしたパンツに白シャツなどでもいいと思います。

②お金

パキスタン人の友人の場合、割と親しかったので100ドルをプレゼントと一緒に渡しました。カナディアンの友人の場合は、親友クラスだったので300ドルをプレゼント、メッセージカードと一緒に渡しました。もしそんなに親しいかなと言う関係でしたら50ドル程度で良いと思います。祝い事なのでお金は準備した方がいいです。

③式

パキスタン人の友人の結婚式は面白かったです。花嫁入場の後、女性陣によるダンスバトルが行われました笑!!最初は女性陣みんな(踊りたい人だけ。と言ってもほとんどの人が参加しました)でワイワイ踊っていたのですが、徐々に真ん中が空いて、その中で一人ずつダンスを披露していき、踊った人は次を指名する…と言うような感じでした。パキスタンの人たちはみんな踊りや音楽が大好きなんですね。踊りをどこで習うのか聞いたところ、家で普段から練習(?)するのだそうです。中学生くらいの女の子たちも、お年を召されたお婆さんも、みんなすごいキレキレのダンスでした笑!男性陣はパソコンで音楽をかけてあげたり、周りで花を撒いたりしてました笑

ダンスのあとはみなさんお腹ペコペコになって、バイキング(ケータリング?)を会場に注文してみんなで食べました。辛い料理(中東特有のスパイス的な辛さ)が多かったです。ご飯を食べたあとは少し雑談して解散、という感じでした!

次に、カナディアンの友人の結婚式の場合。日本の一般的な披露宴ものと変わりなかったです。まず結婚式を行い、次に隣の部屋の披露宴場に移動し各人決められた席について、花嫁のスピーチや花嫁の弟さん、両親のスピーチなどの催し物を楽しむ、と言う感じでした。ちょっと面白かったのが、誰かが突然グラスをスプーンでチリリリーーン!と鳴らしたら、他の人たちもそれを真似して鳴らして、それが「今キスしろ〜」の合図になっていたらしく、花嫁と花婿は照れながらキスしていました笑!

食事のあとは雑談して解散です。花嫁と花婿の親友たち、家族は解散する前に、リムジンに乗って写真撮影へ向かいます。日本と違って特に行政に許可を得ることなく、その辺の公園や見晴らしの良い丘の上、テーマパーク(結婚式の撮影の場合は無料で入場可能)で撮影したりしました。当然他の通行人もいるので、みんなに見られます笑。プロのカメラマンを呼んだそうなので、撮影の指示が凄かったです。もっと大声で楽しそうに笑って!とか、右肩だらっとしないで!とか笑。撮影のあとに式場に荷物を取りに戻って解散、という感じでした。

 

以上、カナダの冠婚葬祭事情でした〜!

ここに服のざっくりイメージ描いたの載せておきますね。

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私が着た服

字が汚くてすみません〜。

今回はこれで!次回もまた何か書きますね!